京都大学東南アジア地域研究研究所 情報処理室

Gmail等に重大な影響を及ぼすSSL認証局への不正侵入対策

ユーザ各位

*本問題はお使いのGmailを始め、パスワードを盗む攻撃についての情報です。
*従って、ご利用のウェブブラウザやOSについてのアップデートを実施してください。

1. OSアップデート方法
- Windows: http://update.microsoft.com/microsoftupdate にアクセスして指示に従う
- Macintosh: 左上のアップルメニューから「ソフトウェアアップデート」を行う

2. ウェブブラウザの更新方法
- Internet Explorer: WindowsのOSアップデートをすると自動的に更新されます。
- Firefox: 上部「ヘルプ」メニューから「ソフトウェアの更新をチェック」
- Google Chrome: 何もする必要はありません。本ブラウザはすべてのシステムが完全自動でupdate
  される仕組みのためです。

この極めて重大なセキュリティ脆弱性によって、高度な技術を有している人でも本パスワードを盗む
攻撃を見抜くことは至難の業です。

■影響範囲
影響範囲は、下記のサイトで使われているSSL暗号化サービスのみです。
しかしサイトが極めてよく使われているため、影響はかなりの範囲に及ぶ可能性があります。

- Google
- Yahoo
- Hotmail
- Skype
- Firefox Add-on Site
- Global Trustee

今回の件について具体的に説明しますと、
https://gmail.comでGmailにアクセスするとき、https://gmail.comが本当にGoogleが提供してるか
どうか、判断できるか?
という点です。通常は、公的なSSL認証局がその正当性を保証します。
しかし今回はその認証局のシステムが乗っ取られてしまいました。
それも先日所員会議で注意喚起しましたように、システムオペレータのパスワードを何からの方法
で奪取してシステム内部に侵入したようです。
侵入によって得られたSSL認証情報を使えば、上記サイトに成りすますことが可能です。
それに成功すれば、利用者がGmailやYahooメールを読むつもりで入力したIDとパスワードが
そのまま攻撃者の手に渡ってしまうことになります。結果としてメールの中身が全部漏えいする
可能性もあります。

すでに主要なウェブブラウザやOSは、本問題に対処しました。
後はその対処されたバージョンにUpdateするのみとなっています。

本件のニュースにより詳しく、分かりやすく解説されています。
合わせてご参照ください。

英語News: http://www.thehackernews.com/2011/03/iran-hackers-targets-gmail-and-skype.html
日本語記事:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1103/24/news020.html

2011年3月25日 情報処理室・木谷
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