(注意)iPhone, iPad等をお持ちの方へ(iOS5.1でループ現象による利用不可問題発生、アップデートは最新の注意を!)

各位

2012年3月8日(日本時間)、多数のiPhone, iPadにおいて、本日から可能になったiOS5.1へのアップデート後にホーム画面に移動できず、iPhoneは電話すら掛からない現象が起こっています。一旦この現象が起こると、現状ではバックアップからの復元も出来ません。全部初期化して一から入れ直さねばならない状況です。

私自身が持つiPhone4Sでも同様の現象が起こり、電話すらかけられず無用の長物と化してしまいました。その後、下記にまとめた復旧方法を使ってなんとか復活。データを失わずにすみましたが、復旧方法を使うにはいろいろと条件が必要ですので、注意が必要です。

 うまくいく場合もあるようですが、本アップデートは見合わせた方がよいと思います。

現状では、「Siriをオン、機能制限をオフ、パスコードロックをオフ」にすることで、ループ発生はしないようです。しかしながら問題発生時の解決手段として、「iPhoneを探す(設定の位置情報)をオン」「FaceTimeを設定し、友達とやり取りできる(iOS5.0時点ではソフトバンクのみ)」のいずれか一方をしておくことです。その上、iTunesでバックアップ(左サイドメニューのデバイスを右クリック)もとっておきましょう。

いずれにしても、iOSのアップデートは、1週間ほどするのを待つべきだと思います。

関連情報

下記にうまく纏められています。

以下、関連情報サイトです。

以下、ウェブサイトや自身の体験をもとにまとめた情報です。

復旧情報(緊急電話機能の利用)

上記サイトにも掲載されていますが、私の端末で復旧できた方法を書き出しておきます。
下記の復旧手順については、「パスコードロック」をしている端末でなければなりません。
もししていない場合、「iCloudのiPhoneを探す」設定をされている場合には、https://www.icloud.com/#find より、端末を「リモートロック」してください。これでパスコードロックがかかった状態になります。

  1. スライド解除すると、パスコードロック画面が出てきます
  2. 左下の「緊急電話」をタップします
  3. 左下の「←」を押して戻ります
  4. 「2」「3」を何十回か繰り返すと、Siriの設定画面が出てきます。これが出てきたら脱出成功。
    ※うまくいかないようなら、一度ループさせてスライドロック状態に戻してから「1」を試してみてください。 
  5. Siriは「使用しない」にしました(使用にするにしてどうなるかは分かりません。
  6. iPhoneを使うをタップしたら、ホーム画面が出てくるはずです。
  7. 「Siriを有効」、「機能制限をオフ」「パスコードをオフ」にして様子をみてください。
  8. さらに、iTunesでバックアップ(デバイスをUSB接続した状態で、iTunesのデバイスを右クリックしてバックアップを選択)しましょう。

復旧情報(緊急電話機能の利用2)

  1. スライド解除すると、パスコードロック画面が出てきます
  2. パスコードロック画面から緊急電話ボタンを押す。
  3. 電源ボタン長押し。
  4. 電源OFFスライドが出たらキャンセルして緊急電話画面→パスコードロック画面と戻る
  5. パスワードを入れる

復旧情報(緊急電話機能の利用3)

未確認ですが、パスコードロックされていない端末でも使えるかもしれません(保証はできませんが)。

  1. スライド解除すると、パスコードロック画面が出てきます。そこから緊急電話をタップして緊急電話画面にします。
    ※パスコードロックしていなければ、Wi-Fi設定画面から、Homeボタンをトリプルクリックで緊急電話画面が出てきます。
  2. 112に電話をかけます(日本の携帯のみ、「使われていない」とでて今回の手法に使える、それ以外の携帯は緊急連絡先に電話されるので注意)
  3. 電話がかかっている状態で、電源ボタン長押し。
  4. 電源OFFスライドが出たら、キャンセルする。
  5. Wi-Fi設定画面に戻るので、一番上に出ている「通話に戻る緑色のボタン」をタップして、通話画面を表示。
  6. ここでキーパッドやスピーカー等の表示が出れば成功。しばらくして、通話が勝手に終了したら、ループせずホーム画面にいくことができる(可能性がある)

復旧情報(Facetimeを利用する方法)

Facetimeが搭載されているのは、ソフトバンク iPhoneおよびiPadですので、対象は絞られると思います。うまくiOS5.1にアップグレードできれば、au iPhone4SもFacetimeを使えるので、これを機会に登録しておくと今後この方法が使える可能性があります(設定→FaceTime)。

  1. 他のデバイスのFacetimeを使って問題が発生したデバイスに電話をかける(かけてもらう)
  2. 通話中のFacetime画面からホーム画面へ移動(Homeボタンを押す)
  3. 設定で、機能制限とパスコードを「オフ」にする 

復旧情報(上記が使えないときの方法)

  1. iTunesを使ってデバイスのバックアップを取る
     ※ループ問題が発生中もバックアップは取れます。 
  2. リカバリーモードでデバイスを工場出荷時状態に戻す。 
  3. 設定より、パスコードを設定する
  4. バックアップから復元する
  5. ロック画面から緊急電話ボタンをタップ。
  6. 電源ボタン長押し、電源OFFスライドが出たらキャンセルして緊急電話画面
  7. ロック画面と戻る
  8. 「4」〜「6」を20回程度繰り返す
  9. Siriの設定が出てきたら脱出できたということ。使用するしないはどちらでもいいので、そのまま進もう。
  10. ホーム画面がでてきたら、設定で、機能制限とパスコードを「オフ」にする

 総括

今回のトラブルは、機能制限をオン、Siriをオフにしている場合に起こるケースが多いように思います。
このあたりは検証しようがないので(そもそもアップデートは見合わせたほうがいいこと、Siri非対応端末もトラブルにあっているため)、真偽は不明です。
しかしながら、一連の復旧情報を見ていると、iOSのアップデートを行う場合には、「機能制限」と「パスコードロック」はオフ、一情報から「iPhoneを探す」にチェックを入れ、Facetimeは有効にしてから実施したほうがよいのは明かだと思います。

2012年3月8日 情報処理室長・木谷
2012年3月9日 復旧方法を追加
2012年4月5日 比較的安全な更新方法の追加(保証はしません) 

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