京都大学東南アジア地域研究研究所 情報処理室

黒タイ文字(Tai Dam)をスマートフォンで入力してみよう!

研究員から「黒タイ文字(Tai Dam)をスマートフォンで入力できないかなぁ。少数民族の言語だし難しいだろうなぁ。」というつぶやきを耳にして、少し前に「ミャンマーの少数民族言語を iOS (iPhone/iPad)で表示・入力してみよう!」でうまくいった事例もあったので、そのノリで試してみました。

結論から言えば、Android OS(スマートフォンやタブレット)であれば、入力・表示は可能でした。しかし残念ながら iOS (iPhone / iPad)での方法は見つけることが出来ませんでした。しかし末尾の付録に書いたように開発すればできるようになりそうではあります。

Android での利用方法

いくつかアプリは出ているようですが、今回は、 Tai Dam Keyboard というアプリを使った方法を説明しておきます。

  1. https://play.google.com/store/apps/details?id=com.fancy.fontforu.taidamkeyboard にあるアプリをインストール
  2. アプリを起動
  3. 最初に「ENABLE KEYBOARD」をタップして、キーボード「Tai Dam Keyboard」を有効にします。
     
  4. あとは利用したいときだけ、「SET INPUT METHOD」で、Thai-Dam Keyboardを選択すればよいです。日本語に直したいときはまた変更すればいけるでしょう(この変更は、本体の 設定 > 詳細設定 > 言語と文字入力 > キーボードと入力方法 からも変更可)。
    あとは適当なアプリから入力をためしてみることです。
     

 

付録

iOS8 以降のカスタムキーボードを開発すればいけるのではないか。

iOS8以降で、アプリからキーボードを追加する設定ができるようになりました。
そのためフォントの問題さえクリアできれば、Apple Extension プログラミングガイドにある「カスタムキーボード」を使って、Tai Dam 用のキーボードアプリを開発すること自体は可能そうです(筆者は開発しませんが)。

実際に作成している人のブログ「Swift4版 iOSカスタムキーボードの作り方DX」(@Kyomesuke3)を見ると、その手に詳しい人からできそうに思います。問題はフォントですねぇ。

フォントそのものは、TAI HERITAGE PRO(SIL)/ Unicode対応の Tai Dam フォント にありますので、これを活用したらいいのだろうと思います。これをiOSにインストールするにはプロファイルを作成することになります。

を見ると、結構簡単につくれるのですね。ならばキーボードさえ開発したらいけそうには思います。

Keyman アプリ(iOS)でいろいろ入力

https://itunes.apple.com/jp/app/keyman/id933676545?mt=8
アプリ上でしか入力できませんが、いろいろな言語の入力ができるようです。
ただし残念ながら Tai Dam はありませんでした。

 

参考情報

 

2018年1月12日  木谷

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