活動紹介

情報処理室では、所内の情報基盤サービス(メールやウェブサイト)、ヘルプディスクを行いつつ、情報通信技術を使った様々な問題、課題の解決、提案といったコンサルティング業務も行っています。その活動については、2003年12月 UNIX USERのよしだともこのルート訪問記「第86回 どんなコンピュータでも対応できる万全の故障機器修復体制」で紹介されました。組織改編や統合、クラウドの活用など情報通信技術を様々な用途に利用することになり、従来型の全フォローではなくなっていますが、その精神は変わっていません。また早くから図書室とのコラボレーションによって、東南アジアの特殊言語の諸事情を考慮しながら図書系データベースの構築、支援をしています。そのことは、2004年1月 UNIX USERのよしだともこのルート訪問記「第87回 超ローコストで実現!タイ語図書データベース構築物語」から現在まで続く重要な活動になっています。

それに加えて、研究活動を支えるために様々なツール、データベースの開発、情報基盤の構築、およびコミュニティ活動を行っています。

これらの活動、作業で得た知識や成果物はできるだけ公開し、広く一般的に利用できるような創意工夫をしています。ここでは、そうした成果物を紹介します。

東南アジア逐次刊行物総合目録データベース

本データベースには「コアジャーナル版」「増補版」の2種類が存在します。
本データベースに関する教育活動は、JST さくらサイエンス事業を通じて、東南アジア各国の若手図書館員、IT技術者を招聘して講義をしています。

コアジャーナル版

日本国内の大学図書館(室)が保有・保管している逐次刊行物(雑誌、新聞、官報)の所在を整理把握し、図書館間相互貸借(ILL: InterLibrary Loan)などに役立てようということで立ち上げた横断検索型のデータベース。本データは国立情報学研究所の CiNii Books にすべて保存済みとなっています。本コアジャーナル版は、CiNii Booksに入れる前のデータ整理(言語処理の問題で未処理のもの含む)と逐次刊行物のみの所在確認を手軽にするという目的で構築されています。そのため、入力システムは用意しておらず、検索・表示に特化しています。またISSI, NCID, NDL Bibliographic IDが明記されているものについては、CiNii Books(国立情報学研究所)、NDL Search (国立国会図書館)への直リンクも提供しています。

増補版

オンラインカタログデータが不十分であるがゆえに、逐次刊行物がどこに保管されているのか分からないという現実を目の当たりにして、コアジャーナル版を拡張する形で開発した横断検索型のデータベース。コアジャーナル版のデータに加えて、日本国外の図書館(室)が所有している逐次刊行物について、タイトルと所蔵館のデータさえあれば、データを受け入れる方針となっています。そのため、カタログデータとしては不十分なところがあります。しかし、おおよそどの機関にどの逐次刊行物があるのかわかることは、研究者にとっては研究活動の発展を、司書にとっては図書館(室)連携を模索するきっかけになっています。コアージャーナル版と同じく、そのデータ整理やオンラインカタログの入力仕様などを考える上で中間的な役割としており、入力システムは用意せず、検索・表示に特化しています。成果物となるデータベースは、それぞれデータを提供してくれた関連機関にも提供しています。

本データベースに関連する活動

WordPress コミュニティ

WP-CLIを活用したメンテナンスフリーな WordPress の管理運用
WordCamp Osaka 2018

下記のプラグインを公開しています(日本語、英語対応)。

主な活動については、専用ブログをご参照ください。

公式プラグインにすることで広く多くの人に有効活用してもらうことを目指しています。同時に WordPress に関する大きなイベント WordCamp にも寄与しています。

Google プロダクトエキスパート

Google プロダクトエキスパートサミット2018
(プロダクトエキスパートとGoogle社員 at 米国カリフォルニア州サニーベル)

2008年4月にG Suite (旧名 Google Apps)を本研究所に導入したことによって、Gmailを中心にコミュニティ活動の参画し、導入したプロダクトについてのサポートスキルを磨いてきました。同時に、この活動で得た知識や経験をコミュニティや一般社会に還元し、現行および未来のプロダクトに関する提言も含めた幅広い活動を行っています。情報処理室長(木谷助教)は、2011年6月28日に日本語版 Gmail ヘルプフォーラムのエキスパート制度(旧名 トップレベルユーザー)ができてから国内で初めて就任した 3名のうちの1名として、その後もプロダクトの範囲を拡大しながら活動をしています。

現在は、G Suite, Gmail, Chrome, アカウント を主たるプロダクトとしてます。

主な活動については、専用ブログをご参照ください。

Google Apps Script を使って、Googleサービスの利便性を向上してみよう!

手法についてブログでいくつか公開しているものをまとめてみました。

 

2019年7月4日